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アパレル起業をするための流れや必要資金と成功のポイントを解説
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ファストファッションの流行でファッションがより身近に感じられるようになった昨今、アパレルブランドを立ち上げて起業したいと考える人が増えています。
アパレルブランドの立ち上げは、初期費用や仕入れに原価がかかるため慎重に行わなければなりません。
そこで、この記事ではアパレル起業の流れを5ステップでわかりやすく解説し、必要な資金やその資金を準備する方法まで紹介します。
アパレル起業を考える人は、ぜひこの記事を参考にアパレルブランドの成功を目指しましょう。
アパレル起業の流れを5ステップでわかりやすく解説
アパレル起業の流れを5ステップでわかりやすく解説します。
1. ショップのコンセプトや売るものを決定する
アパレル起業を考える人が最初に行うべきことは、自分のショップのコンセプトやそれにマッチする商品を考えることです。
ショップのコンセプトがあいまいなままだと、誰をターゲットにしているブランドかわかりにくくなるため、ファンがつきにくいです。
さらにコンセプトが明確になっていないと、ブランドにマッチしていない商品を扱ったり、統一感のないショップの雰囲気やロゴなどを作ってしまったりする可能性があります。
たとえば、取り扱う商品はモード系であるのにもかかわらず、ショップの雰囲気がポップだったりロゴがショッキングピンクでは商品とお店の雰囲気がマッチしていません。
反対に、ライトに着られる低価格帯商品を売りにしているのにお店の雰囲気が高級感であふれていると、狙った客層があなたのお店に入りづらいでしょう。
このようにコンセプトをあいまいにしてしまうとファンがつかない、なかなか商品を手に取ってもらえないなど、さまざまな問題が発生する原因になります。
どのような人をターゲットにして、どのようなブランドを展開していくのか、あなたがブランドを通して表現したいコンセプトをまずは明確に決定しましょう。
2. 開業資金を用意して開業手続きを行う
コンセプトが決まったら、開業資金を用意して開業手続きを行いましょう。
あなたが目指す事業の規模に応じて必要な開業資金は異なります。必要な資金については「必要資金は営業形態で異なる!店舗は大きな資金が必要」で詳しく解説します。
資金が用意できたら、開業手続きを行いましょう。
個人事業主として小さく安定した開業を目指す人もいれば、最初から会社としてブランドを大きく立ち上げる人もいるでしょう。
個人事業主は事業の規模が小さい分、リスクも小さくできます。
一方で会社を立ち上げる場合はコストがかかりリスクは大きいですが、社会的信用が大きかったり銀行からの借り入れが有利だったりするなどのメリットがあります。
それぞれメリット・デメリットを考慮して起業形態を選びましょう。
なお、個人事業主になる場合は税務署へ、起業する場合は法務局への申請が必要です。忘れずに届け出を行っておきましょう。
3. 実際に商品を仕入れたり作成して販売する
ブランドコンセプトが決まり、開業したらいよいよ商品を仕入れたり作成したりして販売です。
販売はさまざまな場所で行えます。実店舗を構えるならショップで直接販売し、ネット販売をするなら自社サイトやアパレル取り扱いのネットショップに出品も可能です。
最近では百貨店や駅構内のポップアップショップに出店するブランドも増えています。
このようにさまざまな販路を活用してあなたの商品をお客様に届けましょう。
4. 必要に応じてプロモーションを行う
販路の確保ができたら必要に応じてPRや宣伝といったプロモーションを行います。
プロモーションの方法は無限にあるため、ここでは代表的な2つを紹介します。
1つ目のプロモーション方法はチラシです。実店舗を構えたら、店舗周辺に住んでいる方にチラシを配布することが有効な手段として考えられます。
お店を構えた直後に遠方のお客様に来てもらうことは非常に難しいでしょう。
そのため、初期段階では近隣住民にファンになってもらう目的でのチラシ配布が、有効なプロモーションの手段です。
2つ目のプロモーション方法はインフルエンサーPRです。インフルエンサーはすでにファンがついているため、そのインフルエンサーにPRをしてもらうことで、大きな宣伝効果が得られます。
また、インターネットを利用することから、時間や場所の制限なくプロモーションを行えることもインフルエンサーPRのメリットです。
プロモーションはほかにも非常に多くの手法があります。
あなたのブランドコンセプトにマッチしたプロモーションを積極的に活用して、より多くの人にあなたの商品を届けましょう。
5. 法的な手続きや事務処理などは随時行う
仕入れ、販売、プロモーションのほかにも、起業をすると必ず行わなければならない仕事があります。法的手続きを含む事務作業がその1つです。
事務作業はほかの仕事と違い、必要なタイミングで常に行う必要があります。
届けを提出することに始まり収支をまとめたり従業員のお給料を支払ったりと、日々行わなければならない事務作業は多いです。
直接的なアパレル販売の仕事とは違うものの、事務作業も非常に重要な仕事です。
事務作業をおろそかにして放置すると法的に罰せられる場合もあるため、必要に応じて適切に処理する体制を整えておきましょう。
必要資金は営業形態で異なる!店舗は大きな資金が必要
「開業資金を用意して開業手続きを行う」の項目で紹介したとおり、あなたが展開する事業の規模に応じて必要な開業資金は異なります。
ここでは、事業の規模や展開方法に応じたアパレル起業のために必要な資金を紹介します。
店舗を持つなら1,000万円以上は用意する
大規模展開を見据えて店舗を持つなら初期費用で1,000万円以上は用意しましょう。
店舗を開業する際にはいろいろな費用がかかります。簡単に考えても以下のものが初期費用として求められます。
- 賃貸契約料(敷金・礼金・仲介手数料・家賃前払い分)
- 内装工事費
- 商品陳列棚や照明などの什器
- 商品の仕入れ費
この費用に加えて、人を雇うなら人件費、継続して賃貸をするなら家賃、さらにあなたの生活費も必要でしょう。
このように店舗を構えるだけでも大きな費用が必要なため、店舗開業の場合は少なく見積もっても1,000万円以上は必要と考えておきましょう。
ネットショップは初期費用を抑えられる
初期費用に1,000万円もかけられない人は、ネットショップが有力な選択肢になります。
ネットショップなら実店舗出店の際に必要だった賃貸契約料や内装費などを削減してオープン可能です。
自社でサイトを構えて販売を考えるならサイト構築費や維持費がかかります。
しかし、既存のプラットフォームに出店する場合は販売時の手数料のみで済むこともあるため、初期費用を大きく抑えられます。
小さなリスクでアパレル起業をしたい人にとって、ネットショップは非常に有効な手段だと覚えておきましょう。
フリマやポップアップストアも初期費用は小さめ
ネットショップの規模でも在庫を用意するための資金集めが難しい人は、フリマやポップアップストアへの出店をメインに考えましょう。
フリマやポップアップストアなら出店費用も小さく抑えられる上に、商品を多く仕入れる必要がありません。
少ない商品で市場を調査して、これなら売れると判断したタイミングでネットショップへ移行すれば、リスクを最小限に抑えてスムーズに起業を進められます。
資金は自己資本や借り入れで用意をする必要がある
必要な資金を理解したところで、その資金をどのように用意するかをご説明します。
貯蓄をしていれば安全に起業できる
リスクがもっとも小さい資金の準備方法は、貯蓄をしてその中から開業資金を準備することです。
借金をせずに自分のお金だけで起業ができるため、万が一ブランドが失敗しても貯金が無くなるだけで済みます。
デメリットとしては、資金作りから開業までに時間がかかることです。
どうしても早く開業しなければならない人にとっては、このデメリットは大きなマイナスになりかねません。
金銭的なリスクとのバランスを考えて、リスクを小さくしたい場合には自分の貯蓄からの開業資金捻出を考えましょう。
銀行からの借り入れは失敗すると借金になる
貯蓄はないが早くブランドを立ち上げたい人は、銀行から借り入れをすることも手段として考えられます。
この方法を使えば貯蓄がない状態からでもアパレルブランドを立ち上げられるため、スピード感を持って起業ができます。
しかし、銀行から借り入れる場合、ブランドが失敗すると借入金がそのまま借金として残ることを忘れてはいけません。
借入金額によって大きな借金を背負うリスクになるため、銀行からの借り入れは慎重に検討しましょう。
クラウドファンディングも人気の手段
最近では資金集めの手段としてクラウドファンディングも人気の方法の1つです。
クラウドファンディングとはインターネットやSNSなどで有志を募り、その有志から目的達成のためにお金を提供してもらう方法です。
あなたのブランドや思いに共感した人が集まり、あなたのブランド立ち上げを金銭的に応援してくれるイメージと考えればわかりやすいでしょう。
なお、応援してくれた人にお礼ができるように、ブランドが立ち上がった際のリターン(お返し)を設定しておくことが一般的です。
提供してくれた金額に応じたリターンを用意することで、資金提供を受けたあなたにもお金を提供してくれた人にもメリットがある資金集めの方法です。
アパレル起業で成功するために抑えるべき3つのポイント
アパレル起業で成功するために最低限抑えるべき3つのポイントを紹介します。
1. コンセプトはオリジナルなものにする
アパレル起業で成功するためにもっとも大切なことの1つは、ほかのどのようなブランドとも被らないオリジナルのコンセプトを打ち出すことです。
このオリジナルコンセプトを打ち出せるかどうかで、アパレルが成功するかどうかが決まるといえるほどコンセプトは重要です。
コンセプトが明確であれば、ほかのブランドと差別化ができます。ほかのブランドと差別化ができればファンが多くつくためその後の販売活動も順調に進みます。
反対にコンセプトが明確でなければ、あなたのブランドははほかのブランドに埋もれてしまいファンがつかず、思うような売上は立てられないでしょう。
コンセプトはその後のブランドを左右するほど重要なものであると考え、ほかのブランドと決して被らないオリジナルなものを考えましょう。
2. コンセプトに合わせたターゲットを狙う
他のブランドと決して被らない明確なブランドコンセプトが決まったら、そのコンセプトに共感してくれるターゲットを狙って販売を行いましょう。
コンセプトに共感する人をターゲットとして販売を行えば、多くのファンを獲得できてブランド運営が安定してくるためです。
また、コンセプトに合わせたターゲット以外は商品を購入しないと考えてもよいほど、コンセプトとターゲットは明確に結びついています。
たとえばコンセプトが「完全オリジナルな商品を最高品質で提供するラグジュアリーブランド」であれば、ターゲットはお金に余裕のある層になります。
反対にターゲットをライト層とするなら「オリジナリティーはやや弱いがどこにも負けないくらい安い商品をそこそこの品質で提供する」などのコンセプトが刺さりやすいでしょう。
このようにコンセプトとターゲットはセットで考えられるほど密接に結びついており、ブランドの成功はコンセプトにマッチするターゲットを狙えているかどうかにかかっています。
コンセプトが決まったら、そのコンセプトに共感してファンになってくれるようなターゲットを狙って販売活動を行いましょう。
3. 初期段階は小規模に始める
ブランドを始める人の多くがゆくゆくはブランドを大きなものにしたいと考えているでしょう。
しかし、ブランド立ち上げの段階から大きな資産を投じて大規模に展開すると、万が一失敗してしまったときにリカバリーがききません。
1回目の起業で成功すればよいですが、なかなかブランドをうまく軌道に乗せられないこともあるでしょう。
何度失敗してもその失敗を糧にリカバリーして、あらためてブランドを立ち上げられるくらいの余力を残しつつ起業を続けられることが理想的です。
そのためにも初期の段階では事業を小規模にして、リスクを最小限にすることを考えておきましょう。
アパレル起業を目指すならファッションカレッジ桜丘を検討しよう
アパレルでの起業を目指すならファッションカレッジ桜丘をぜひ検討してみましょう。
ファッションカレッジ桜丘ならファッションアイテムに関するスキルはもちろん、ファッションをビジネスにするための知識も習得できます。
たとえばスタイリングや接客販売の基礎知識など現場で必要な知識と、商品計画やSNSマーケティングなど起業に必要な知識も実践を通して身に付けられます。
卒業時にはファッションと起業のための基礎知識が身に付けられるため、将来アパレルで起業を目指す人にはファッションカレッジ桜丘がぴったりの選択肢です。
学費を抑えているから開業資金を貯めやすい
さらにファッションカレッジが起業を目指す人に向いている理由として、学費を抑えられることが挙げられます。
学費を抑えられることで、学費に使わなかった分のお金を開業資金に回せます。
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